*** 手作りシリーズ ***
技の伝承---いろいろ
 技の伝承 1−大工工事−

 大北地域には、歴史的文化を伝える建築もかなり残っているが、建物の老朽化
  生活様式の変化などにより年々その姿が消えつつある。

   この例は、米蔵解体移築して、事務所建築として再生活用をしている。
  先人の伝統ある技に学びながら、柱梁の力強さと、あたたかみのある空間が
  構築されていく。

   大北の風土に根ざした木の文化を伝承していくことが、今期待されている。

再利用のため解体中のお囲蔵(15間×4間)
-池田町花見
再生中の福源酒造事務所の多目的ホール-池田町
  技の伝承  2−大工道具−
日本の建築は、木材の素材に歴史を展開し控え目な造作で建築美を表現したこと
 また継手、仕口の工作の巧妙さと仕上の美しさは、
世界に比類無きものと言われる。
 そして、その技裏付けるものに大工道具がある。
手斧、ノミ、カンナ、鋸などの工具が
 工夫され発達してきた。その美しさと共に、道具を大切に取扱う精神こそが
 大工の命とまで呼ばれる所以である。
■ 美しき大工道具 ■ 上棟式典用ー道具

 技の伝承  3−左官工事−

職人と呼ばれるに相応しい『左官』気候風土、材料に至るまで自然素材で作成される。
代表されるのは「土蔵」日本の気候風土に最も合った建物である。

主に重要な物の保管に適し、古くは大火等あり火災に対しても優れている。
構造材(外部に面しているもの)全てを土で塗り回し、漆喰で仕上げる。
行程が幾度もあり、行程毎に様々な手法技術を発揮し完成に至る。伝統の技術である
 技の伝承  4−瓦職人−

この国を象徴する風景の一つに『甍の波』があります。
シルエットに浮かぶ、なだらかに連なる里の山の稜線を背景に
逆光の中でキラキラと映ろいながら輝く民家集落の屋根瓦たち
の表情は、物静かな地域のやさしい景観です。
 
古くより建物の屋根に瓦は使用されており、屋根の形状、
大きさ、種類により使われる瓦は多数で、通常の住宅ですと
瓦の種類は十数種類以上使用と言われています。

■ 鯱瓦・巴瓦(戌・大黒)を葺いた塀
      
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