大町市俵町に在住する王子木材(株)は、昭和21年創業より製材業を営んでおり、古くは木箱作りから近年では製材業のかたわら木材工(プレカット加工)と、木に関する全ての業務を行っている。
ピーク時には43人もの社員が働き、製品なでの過程を、職人の手により各分野に分かれて業務していたと伺った。 |
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■ 松田社長 |
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今でこそ機械化されて、皆無になった製材する際の帯のこ刃を、目立てする専門の職人さんも従事していた。材木の製品ばかりでなく、古くは木箱材(りんご、魚)の出荷需要もあり、木を使ったさまざまな要望に応えてきた当時の、業務分担内容は次のとおりである。
現在では、材木製品の出荷が主な事業形となった。さらに過程期間を圧縮するために自然乾燥(約1.5年〜2年かかる)を行わず、人口乾燥による製品が多く見られる。 |
■ 運搬 |
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■ 皮むき |
■ 帯鋸は、目立てが肝心です |
■ KD材(人工乾燥材)とグリーン材と呼ばれ使用箇所等、
材種により仕分けされている。また輸入材等の流通が昔よ
り良くなったため、需要が減少し多数あった工場も閉鎖されてきた。
製材業も業種を広げ、木材加工(プレカット)等多角的な
要求に応え、業務形態を改善しながらも、古くよりの技
術、知識を伝承することが課題と伺った。 (池田記) |
■ 製材−−木取り |
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■ 製 材 工 程 |
伐 採。--11月頃、水が上がる時
期が最適
木出し。--春になってから
運 搬。--昔は手作業、現在は機
械化されている
木取り。--材の品質、材寸法を決める
皮剥さ。--防虫効果
乾 燥。--原木の状態でおく場合もある
材挽さ。--実寸法より大
乾 燥。--乾燥させ材を狂わせる
製 材。--製品寸法に製材
製品出荷 |
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